筋肉疲労の鍼灸治療

筋肉は何層にもなっているのですが、コリや痛みを起こす筋肉疲労は表面上だけでなく深いところにあることも多いので手では届きにくいことがあります。
針は深さのコントロールができるので必要なところへの施術をおこなえます。
特に頭痛や重だるさを起こすものは深いところにあることが多いです。

針をすると体は異物が入ってきたと感じ、除去しようと周辺の血流を上げるといわれていて、その反応を起こすことで筋肉をほぐすことができます。

筋肉は疲れると全体的にかたくなりますが、その中に症状を起こしやすい硬結という小さなコリのかたまりができてきます。

部分的に筋肉疲労がきつい人は、全体的に筋肉をほぐして血流をよくしても硬結はなかなかほぐれてくれないこともあり
それが症状が残る原因になります。
針は硬結をピンポイントで狙うことができ、ほぐすことができる方法です。

注射器よりもはるかに細い針を使うのでほとんど痛みはありません。しかし、敏感な方もおられるので刺激量は相談しながら調整します。

首の筋肉がかたい
肩の筋肉がかたいなど
一見そこだけが悪いかのように思いますが実は様々な影響を受けてかたくなっています。

例えば、
・毎日ストレスがあって、神経が緊張状態になっている
・働き過ぎて疲れ切っている
・更年期などでホルモンバランスが乱れている　など

このような状態の時は筋肉へのめぐりも悪くなるので疲労の回復ができなくなります。

そのような場合にはツボを使った施術をおこないます。

ツボは数多くあるのでその人に必要なツボを選びます。
・神経が緊張しているのなら落ち着かせてあげる
・疲れ切っているのなら回復させてあげる
・ホルモンバランスが乱れているなら整えてあげる

このようなツボを使った調整を針やお灸でできるところが鍼灸の特徴です。
ツボに対しては主に針を軽い刺激でおこないます。場合によってはお灸をすることもありますが、あたたかい程度の刺激のものです。